「理容脱毛」の感染症衛生管理のこだわり

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理容師法

理容師法下/換気・消毒施設の保健所検査を経た開業許可環境にて安心・安全な施術環境

マスク

飛沫感染対策として欧米規格の医療用サージカルマスクを装着しての施術環境

手袋

御客様のための接触/液感染衛生対策として手袋施術システムを遵守しての施術環境

複合洗浄消毒

理容師法定消毒遵守し感染症・肝炎対策/複合洗浄消毒システム下の施術環境


「理容脱毛」における「マスク」

「理容脱毛」における「マスク」

理容店における感染症マスク分類

理容業は接客業ではありますが「背面接客」であります。ですが「対面」するシェービング施術時などは「マスク」装着が「理容師法」にて第二類指定感染症「結核」対策として義務付けされており、脱毛施術もそれに該当といたします。
 
2020年のCOVID-19騒動以降は、理美容店では「通常施術下」でもマスク装着は必需になり「どのようなマスクを装着するか」も「理美容店の感染症対策」と御客様に示すこととして重要になってまいります。
 
大半のマスク生産国である中国は欧州などと同じ一般マスクと医療用マスクを厳しい規制で管理するマスク先進国となりました。その規制の大まかな内容は下記の通りになります。
 

  1. マスクの品質基準を定め、中国国内のマスク工場を虱潰しに調べ、その品質標準に適合するか否かを判定する。
  2. 適合工場が作るマスクの箱内には「医用(サージカル)の表示紙片を入れ、非適合工場が作るマスクには「非医用マスク」の表示紙片を挿入義務を課し、通関時には段ボールに「非医用マスク」と捺印する。これを遵守せんと通関時に没収される。

 
今後、中国製マスクには全て「医用(医療用)」「非医用(非医療用)」の2種類に明確に分けられ「医用」はウイルスなど病原性微粒物質の体内侵入阻止用となり「非医用」は花粉、風邪対策飲食店などの一般使用に大別されることになりました。
 
様々な業界〜特に接客業におきましては感染症対策として「医用」「非医用」の何方を選択するかが重要になってまいります
 

▶︎感染症軽減マスク(非医療用)
  ・ウレタン・布マスク ets.

菌/ウイルスへの濾過機能などは低く、外出時「エチケット」として装着する意味合いが大きい。機能的には素材に左右されるが、不意に口に手が触れるのを防ぎ、咳/クシャミによる飛沫拡散を軽減させる目的があります。
 
あくまでも「家庭用マスク」であり、装着時に「咳・くしゃみ」をする場合は、必ず「肩などで口を塞ぐ」などの対応が必要です。
 
日常生活使用を重視するため「心地よさ」「呼吸し易さ」「ファッション」などの特徴があります。これらを特化するほど素材的にも「感染症法対策マスク」としての意味合いは比例して低くなります。例えば、夏場などになり薄手にすれば「ファッション的」でしかないと思います。
 
また、ガーゼマスクを含む「布マスク」は世界保健機関では医療従事者の使用を推奨しておりません。また、公衆衛生業/理容店での感染症対策としては性能不足かと思われます。

▶︎感染症防止マスク(非医療用)
  ・不繊維の使い捨てマスク

花粉、風邪対策、飲食店などの一般使用マスクとして定義。中国による厳しい国内生産マスクへの規制がはじまり、今後輸入してくる「非医用」マスクは「サージカル(医療用)」表記は禁止され「不繊維マスク」や「花粉マスク」「使い捨てマスク」「フェイスマスク」などの表記に変更されて「医用」と誤解されるような「99%濾過」などの表記も禁止されるとのことです。
 
それまで日本に流通していたマスクは、サージカル(医療用)や菌/ウイルスへの濾過機能(率)などが表記されていますが、日本においてはマスクの「性能規格基準」に対する商品表示規制は広告自主基準しかないため、製造国情報を「自社基準による」としたものや『国際規格に準ずる」とした曖昧な性能表記が多いのが現状です。
 
新型コロナウイルス騒動下では、海外のマスク製品を日本語表記パッケージに「日本で詰め替え」したOEMマスク、過去取扱実績がない法人/個人が海外バイヤーから購入し販売している品質が怪しいマスクが現在でも多く出回っております。
 
また「濾過率99%」と表記されていても、実際は「30%以下」の粗悪品も市場には出回っていますので理美容店での使用には注意が必要です。

▶︎感染症防護マスク(医療用)
  ・Medical(医療)用/理容店における感染症対策マスク

マスク性能を示す数値になります。製品に表記される数値でもありますが、表記に関してはメーカーに委ねられているのが現状です。そのため、まずは「販売店(薬局など)」や「製造販売メーカー(医療品関係)」などで判断することも大切です。中国製に関して確実なのは「医療用」「医用」の証明書が同封されております。

 細菌濾過効率(%)【BFE】Bacterial Filtration Efficiency

細菌など平均約3μmの粒子が濾過された率になります。ブドウ状球菌(約3μm)をマスクに通し濾過された数値が高い方が性能が良いということになり、医療用マスクとしては95%以上の性能が求められます。

微粒子濾過効率(%)【PFE】Particle Filtration Efficiency

平均約0.1μmの微粒子がろ過された率を示します。微粒子(0.1μm)をマスクに通し、濾過された数値が高い方が性能が高いことになります。

空気交換圧(mmH²O/cm²)【△P】Air Exchange Pressure

呼吸のしやすさを数値で示します。一定流量の空気をマスクに通し、マスクの前側と後側の圧力差を示します。数値が低い方が、フィルターを通過する空気の流れる抵抗が少なく、呼吸がし易いことになります。

血液不浸透性(mmHg)【FR】Fluid Resistant

液体(血液)が飛散した場合、どの程度の圧力にまで耐えうるかを示します。血圧(80・120・160mmHg)に相当する圧力で合成血液をマスクに当て、マスク内側成血液の浸透の有無を肉眼で確認します。外科手術などを行わない理美容師には80・120mmHg程度でも十分とします。


米国ASTM(米国試験材料協会)/欧州EN14683規格で医療用マスクの素材条件を定めており、それが基準になります。

ASTM F2100-11規格:レベル1

BFE(細菌濾過効率):≧95%
PFE(微粒子濾過効率):≧95%
吸気抵抗:<5.0mmH2O/cm2
人工血液不浸透性:80mmHg
内面シート:皮膚反応スコア平均0.4以下

ASTM F2100-11規格:レベル2

BFE(細菌濾過効率):≧99%
PFE(微粒子濾過効率):≧99%
吸気抵抗:<6.0mmH2O/cm2
人工血液不浸透性:120mmHg
内面シート:皮膚反応スコア平均0.4以下

ASTM F2100-11規格:レベル3

BFE(細菌濾過効率):≧99%
PFE(微粒子濾過効率):≧99%
吸気抵抗:<6.0mmH2O/cm2
人工血液不浸透性:160mmHg
内面シート:皮膚反応スコア平均0.4以下
 
BFEやPFEは一般向(非医療用・風邪対策・花粉・飲食店用)のでも明記されていますが、呼吸抵抗や人工血液不浸透性・皮膚反応スコアも明記されている、つまり「ASTM F2100-11規格」に準じているマスクであるか否かが「サージカルマスク」として重要になります。そのようなマスクを使用することが理美容師には必要となり、布マスクやウレタンマスクでは飲食店レベルとしても過言ではないかと思います。ちなみに布マスクとは「一般的な布によるマスク」であり、アベノマスクなどど政治批判の道具になった「16枚構造のガーゼマスク」は少し違うと考えております。
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フィルター性能はレベル1よりレベル2の方が高いですが、その分「呼吸抵抗値」はレベル2の方が低く設定されております。これはフィルター性能向上させると呼吸抵抗値が犠牲になるということです。これはレベル2もしくは3でありながも、呼吸抵抗値はレベル1以下のマスクは高性能ということになります。
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着用時の皮膚刺激に関する「皮膚反応スコア」に関してはサージカルマスクは「0.4以下」となっておりますので、ASTM規格であれば、一般向・非医療用マスクとは比較にならないかと思います。


サージカルマスク製品性能表記

メーカーからいただいた製品および資料を元にしたものになります。
 
▶︎製品・1
製造元:スズラン株式会社
商品名:ディスポーザブルマスク
中国製
中国政府合格証:非医療用
日本においては医療用として使用可
ASTM F2100-11規格:レベル1
ゴム:丸ゴム
【測定データ】
BFE(細菌濾過効率):≧99%
PFE(微粒子濾過効率):≧99%
吸気抵抗:<4.0mmH2O/cm2
人工血液不浸透性:80mmHg
内面シート:皮膚反応スコア平均0.4以下
データ補足:(一財)カケンテストセンター試験結果

▶︎製品・2
製造元:オオサキメディカル
商品名:プロフェッショナルマスク I オメガ ネイビー
商品名:プロフェッショナルマスク I オメガ ピンク(小)
中国製
中国政府合格証:非医療用
日本においては医療用として使用可
ASTM F2100-11規格:レベル1
ゴム:丸ゴム(ラテックスフリー)
【測定データ】
BFE(細菌濾過効率):≧99%
PFE(微粒子濾過効率):≧99%
吸気抵抗:<4.0mmH2O/cm2
人工血液不浸透性:80mmHg
内面シート:皮膚反応スコア平均0.4以下
データ補足:(一財)カケンテストセンター試験結果
外箱に明記されているのはASTMレベル1規定数値
ネイビーはフェイスシールド下装着デザイン
ピンクは同じスペックで小さい大きさ

▶︎製品・3
製造元:オオサキメディカル
商品名:プロフェッショナルマスク I(白)
商品名:プロフェッショナルマスク I(青)
商品名:プロフェッショナルマスク I(白・小)
中国製
中国政府合格証:一次性使用医用
ASTM F2100-11規格:レベル1
ゴム:平ゴム(ラテックスフリー)
【測定データ】
BFE(細菌濾過効率):≧99%
PFE(微粒子濾過効率):≧99%
吸気抵抗:<4.0mmH2O/cm2
人工血液不浸透性:80mmHg
内面シート:皮膚反応スコア平均0.4以下
データ補足:(一財)カケンテストセンター試験結果
外箱に明記されているのはASTMレベル1規定数値

▶︎製品・4
製造元:GC
商品名:ディスポーザブルカップキーパーマスクⅢ
日本製
ASTM F2100-11規格:レベル2
ゴム:平ゴム(ラテックスフリー)
【測定データ】
BFE(細菌濾過効率):≧99%
PFE(微粒子濾過効率):≧99%
吸気抵抗:<3.3mmH2O/cm2
人工血液不浸透性:120mmHg
内面シート:現在不明
データ補足:NELSON LABORATOIES.INC
フィルター4層構造でありながら低い呼吸抵抗値

▶︎製品・5
製造元:パラメディカル
商品名:メジャーリーガー
中国製
中国政府合格証:一次性使用医用(普通医用の場合有)
ASTM F2100-11規格:レベル2
ゴム:平ゴム
取扱価格:638円(ケース時)
【測定データ】
BFE(細菌濾過効率):≧99%
PFE(微粒子濾過効率):≧99%
吸気抵抗:<3.3mmH2O/cm2
人工血液不浸透性:120mmHg
内面シート:皮膚反応スコア平均0.0
データ補足:NELSON LABORATOIES.INC
フィルター3層構造でEU規格FFP2クラス微粒子用フィルター1枚採用


「データの読み方」としては、フィルター機能は「サージカルマスクは防塵マスクではない」ためにフィルターは≧99%(濾過効率)は基準的なものとなります。
 
高濾過効率でありながら、吸気抵抗が0.4以下というのがフィルター機能データの読み方になります。ただし、EU規格FFP2クラス微粒子用ではなく「空気漏れ率」はサージカルマスクは形状的に大きいため、「口元の空間確保」が意味をもってきます。
 
メジャーリーガーは内面の特殊シートが適度な硬さがあるために口元の空間を確保しているのが「快適さ」を作ってます。それに対して構造的に空間を作りだしているのがオオサキメディカルのプロフェッショナルマスクIとオメガシリーズが採用している「オメガ構造」です。これはメジャーリーガーなど下方向への段々プリーツ(ひだ)構造に対して、中央からプリーツが上下に大きく開らき口元空間を保ちます。
 
皮膚刺激に関しては、ASTM規格に準じていれは一般(非医療用)マスクと比べれば大丈夫だと思います。メジャーリーガーマスクは皮膚刺激0シートということで指感触も「ツルツル」した感じがあります。
 
オオサキの製品3「プロフェッショナルマスク I」は「しっとり感」がある低刺激シートで、メジャーリーガーのとは対極的です。実際にはわかりませんが汗を吸う感じもあります。
 
 
あと、今後大きな「スペック」となるのが「日本製」ということになるでしょう。ちなみに「シャープマスク」も何気に現在は「ASTMレベル1」に準じたサージカルマスクに進化してきております。また製品4「ディスポーザブルカップキーパーマスクⅢ」のように4層構造でありながら呼吸抵抗値が低い日本製もあります。このあたりのレベル性能比較になると「人工血液不浸透性」によるものになりますが、理美容師としては血飛沫を浴びる環境下でないため、レベル1の80mmHgでも充分かと思います。

理容店脱毛における「肝炎ウイルス」による血液感染対策としては「理美容師法定消毒」を遵守した「複合洗浄消毒システム」ですが「結核」「COVID-19」などの感染対策としまして「感染症防護マスクの装着は理容脱毛店での使用を定義」させていただきます。

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